「今年は何が欲しいかな?」とワクワクする一方で、頭をよぎるのが「増えるおもちゃをどこに置くの?」という現実問題ではないでしょうか。
おもちゃの整理は、ただスペースを空けるだけでなく、子どもの成長と自立を促す最高の教育のチャンスです。
今年のクリスマス前に、ぜひお子様と「おもちゃのおうちづくり」に取り組んでみませんか?
プレゼント選びの前に!「おもちゃの棚卸し」をしよう
ステップ1:お目当てを決めたら、おもちゃのおうちの大きさを測ろう
欲しいプレゼントが具体的に決まったら、新しいおもちゃの箱や大きさを確認しましょう。
新しいおもちゃはどれくらいの大きさ?
このおもちゃを迎えるには、どれくらいのおうち(スペース)がいるかな?
この視点を持つことで、「スペースには限りがある」という社会のルールを、子ども自身が自然と理解する手助けになります。
ステップ2:卒業するおもちゃを自分で選ぶ
新しいおもちゃが入る分の「おうち」を空けるため、遊ばなくなったおもちゃを子ども自身に選ばせてあげましょう。
【ここで使ってはいけないNGワード】
「高かったのに」
「全然遊んでない」
「〇〇さんにもらったのに」
これらはすべて「大人の都合」です。子どもの興味関心は常に変わっていくもの。受け取った瞬間の喜んだ表情はホンモノだったはず、その気持ちを大切にしてあげてください。
大人が意識すべき「おもちゃの幸せ」
「もったいない」という理由で、親の都合で残してしまっているおもちゃはありませんか?
遊ばずに朽ち果てるよりも、おもちゃにとっての幸せとは何でしょうか?
大切にしてくれる次のお友達の元へ行くことかもしれません。
もし、「どうしても手放せない思い出」があるのなら、それは「子どものモノ」ではなく「大人の思い出の品」て、大人の思い出保管スペースに移動してあげましょう。
ちなみに、私は電車大好きだった息子と1番遊んだ、プラレールの阪急電車の先頭車両のみ私の育児の思い出ボックスに保管しています。この1両があれば、息子と見た電車のこと、何度も足を運んだ鉄道博物館、繰り返し読んだ絵本のことも、すべて鮮明に思い出すことができます。
おもちゃが多すぎると感じたら... 大人の役目です
子どもが自分でおもちゃをガンガン買うことはありません。おもちゃが多すぎると大人が感じるなら、取り入れるペースを調整するのが大人の役目です。
ほしかったおもちゃでも手に入れた瞬間飽きた... そんな失敗も経験です。それもひっくるめて成長。
「買い与えるだけが愛情じゃない、手放す決断ができるのも自立への一歩」だと、大人が信じて見守ってあげてください。
おもちゃで遊ぶ時間は人生のほんの一瞬
子どもがおもちゃで遊ぶ時間は、人生全体でみればほんの一瞬です。
その大切な思い出の1ページを、親子で「一緒に考え、決断し、次の楽しみを迎える」という形で共有できるクリスマスになりますように。
モノの整理を通して、自立心と判断力を育むことは、何よりのクリスマスプレゼントになるはずです。
▼子どもの片づけに関するお悩みや、具体的な収納相談は▼
この記事を書いたひと