【プロが解説】なぜ今3Rから5Rへ?片づけ現場の葛藤と小学校の授業から見えた「罪悪感のない手放し方」
2026/10/07
整理収納アドバイザー・インテリアコーディネーターのひがしよしみです。
片づけの現場に伺うと、日々さまざまな「モノの手放し方」に出会います。
引越しやご家族の事情などで「いつまでに部屋を空けなければいけない」という期限がある場合、一気に処分を選択することで短時間に問題を解決できる場面もたくさんあります。
その一方で、「まだ使えるから、必要な人に使ってほしい」と、フリマアプリやリユースショップを活用しながら、ご自身のペースでひとつひとつ丁寧にモノを送り出されるお客様もおられます。
短時間で部屋を整える効率良さと、モノを大切に巡らせる優しさ。
「締め切りに追われるご家庭の現実」と「日本のごみ問題や環境への配慮」の間で、どちらが正しいのだろうかと、プロとして葛藤したことも一度や二度ではありません。
小学校の授業で子どもたちと深めた「なぜ5Rが地球を救うのか?」
私は2023年度から地域の小学校にお邪魔して、5年生の家庭科「整理・整とん」単元の出前授業を担当させていただいています。
2025年度までは「5R」という言葉の解説を中心に触れていましたが、2026年度の授業ではさらに一歩踏み込みました。
「なぜ、5Rが地球を救うのか?」
単なる知識の丸暗記ではなく、自分たちが使っているモノの背景や、手放したあとの行方について、子どもたちと一緒に根本の理由まで深掘りして考えたのです。
真剣な眼差しでモノの持ち方に向き合う子どもたちの姿を見て、私は改めて確信しました。
「家庭の中の小さな片づけ」と「私たちが暮らす地球の未来」は、まっすぐつながっているのだと。
3Rから5Rへ。時代とともに変わるモノとの付き合い方
私たちが昔学校で習ったのは、「リデュース(減らす)」「リユース(繰り返し使う)」「リサイクル(再資源化)」の3Rでした。
しかし、2015年頃を境に、ここに「リフューズ(断る・持ち込まない)」と「リペア(修理して長く使う)」が加わり、5Rへと進化を遂げています。
なぜ、3Rだけでは足りなくなったのでしょうか?
それは、モノが溢れる現代において、できてしまったゴミをどう処理するかという「事後対応」だけでは追いつかなくなってきたからです。
家の中に不要なものを入れない「水際での防止」と、気に入ったモノを手入れしながら長く愛する「モノとの向き合い方」が必要な時代になってきたのです。
5Rの視点で、片づけの苦しさを手放す
「片づけなきゃ」と思うと、どうしても「捨てなきゃいけない」と自分を追い詰めてしまいがちです。
でも、5Rの視点を持つと、手放すことだけがゴールではないと気づけます。
期限があって急ぎで整えなければいけないとき
時間をかけてでも誰かに譲りたいとき
それぞれの暮らしの事情に寄り添いながら、今日からできる「無理のない選択」を重ねていくことが大切です。
そこで今回から、整理収納の専門家としての現場経験と、家庭科の授業で届けてきた学びを掛け合わせた「5Rで叶う、心地よい片づけと巡りの暮らし」を連載でお届けしていきます。
次回は、まず整理の土台となる「Reduce(リデュース)」から詳しくひも解いていきますね。
「捨てる罪悪感」から解放され、家も心も心地よく整うヒントになれば嬉しいです。
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この記事を書いたひと
お母さんに「花丸!」とテーマに 大阪・兵庫の北摂地域を中心に訪問片づけサービスを提供しています

